プレスリリース

マクニカがDragosと代理店契約を締結し、国内でOTセキュリティソリューションを提供開始

株式会社マクニカ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:原 一将、以下マクニカ)は、Dragos, Inc.(本社:アメリカ メリーランド州、Founder & CEO:Robert M. Lee、以下Dragos)と代理店契約を締結し、同社のOT*1セキュリティソリューションを国内で初めて*2提供開始することを本日発表いたします。

■OTセキュリティを取り巻く課題と背景

重要インフラや製造業において、OTを標的とする脅威グループの増加、ランサムウェア攻撃の広がりなどによって、サイバーリスクが急速に高まっています。特に、重要インフラへのサイバー攻撃は、社会機能の不全をもたらすリスクもあり、対策は急務です。日本政府としても、電力やガスなど 14 業種の重要インフラを対象に、システムに対する十分な防御策がとられているかチェックする審査制度を導入予定*3など、OTセキュリティ強化は重要なテーマとなっています。対策においては、サイバーハイジーン(インシデントを未然に防ぐ防衛アプローチ)とサイバーレジリエンス(インシデントの早期発見・被害最小化・早期対処復旧のアプローチ)の両面を整えることが重要ですが、単一のソリューションだけでは包括的な対応が困難なことや、IT環境とは異なるOT環境独自の脅威や対策の専門的な知見が求められることなどから、これらのアプローチを実現することは容易ではありません。

■Dragosについて

Dragos は、米国政府や軍における OT を狙う脅威と対峙してきた経験豊富なメンバーによって設立されました。その豊富な経験や脅威インテリジェンスを製品・サービスへ反映し、機器や脆弱性の管理・脅威の検出、調査と対処の支援、定期的な脅威や業界トレンドに関する情報提供など、世界 20 カ国で重要インフラや製造業など 11 業種 400 社以上に採用されている世界最高峰の脅威インテリジェンス活用型OTセキュリティソリューションを提供します。OTセキュリティに関する包括的なソリューションによって、サイバーハイジーンとサイバーレジリエンス両面の強化を支援します。

■提供製品・サービスと特徴

Dragosの製品・サービスは、パッケージとして一括で導入、もしくは個別に必要な製品・サービスごとの導入が可能です。マクニカは、お客様の課題や状況に合わせた製品・サービスの選定、導入、導入後の運用支援を通じ、伴走パートナーとしてお客様のOTセキュリティリスクに向き合い、効果的なOTセキュリティ対策の推進を支援します。
<提供製品・サービス一覧>
●WorldView
 ▷OTに特化した最新知見(事案分析、攻撃TTP・IoC、脆弱性)や情勢レポートなど、対策に役立つ情報を提供する製品

●プロフェッショナルサービス
 ▷OT WATCHによる分析レポートサービス
 ▷アーキテクチャレビュー、アセスメント、ペネトレーションテスト、机上訓練
 ▷脅威ハンティング、インシデントレスポンス支援などのサービス

●Dragos Platform
 ▷資産・トラフィック・脆弱性の可視化、侵害・不正行為の検知、フォレンジックと対応の為のプレイブックの提供などを行うプラットフォーム
 ▷Neighborhood Keeper(オプション):産業毎に脅威の検知状況を匿名集約し、タイムリーに共有する「集団防衛」のための製品

Dragosのグローバルセールス担当バイスプレジデント兼CRO(最高収益責任者)であるChristophe Culine(クリストフ キュリーヌ)氏は次のように述べています。
「日本企業はイノベーションと社会善への取り組みで有名であり、当社のOTサイバーセキュリティソリューションが急速なデジタルトランスフォーメーションの時代に日本の企業やコミュニティを保護するのに役立つことを光栄に思います。Dragosの技術を日本に持ち込むことは、当社の成長戦略の鍵であり、マクニカの評判、国内での歴史、そして日本企業を支援するというコミットメントを考えると、マクニカを通じて市場に参入できることを嬉しく思います。マクニカの実績あるモデルは、幅広い顧客基盤の中で、お客様一人ひとりに最適化された価値を提供してきました。これは、文明を守るという私たちの使命と直接一致しています。」

マクニカは社会をサイバー脅威から守るため、CPS セキュリティ事業として、OT、IoTに対するセキュリティ製品やサービスを提供しています。今後も、重要インフラや製造業をはじめとした企業に対し最適なソリューションを提供することで、日本のセキュリティ強化を支援していきます。

【製品/事例の詳細はこちら】
URL:https://www.macnica.co.jp/business/iot_security/manufacturers/dragos/

【製品に関するお問合せ先はこちら】
株式会社マクニカ Dragos製品担当
E-mail:dragos-sales@macnica.co.jp

*1:Operational Technology(工場やプラントなどの制御システムやその技術)
*2:マクニカ調べ
*3:2022年5月11日に成立した経済安全保障推進法(法52条1項)において定められた、重要インフラ企業が重要設備(システムを含む)の導入等を行う場合に、外部からのサイバー攻撃リスクを低減するために、政府が事前に審査する制度のこと。公布から2年以内に段階的に施行。

※本文中に記載の社名及び製品名は、株式会社マクニカおよび各社の商標または登録商標です。
※ニュースリリースに掲載されている情報(製品価格、仕様等を含む)は、発表日現在の情報です。 その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご承知ください。

Dragos, Inc.について

Dragos, Incは、2016年の設立以来、産業インフラを破壊しようとする人々から文明を守るという世界的な使命を遂行してきました。Dragos Platformは、最も効果的な産業用サイバーセキュリティテクノロジーを提供し、ICS/OT資産、脆弱性、脅威、および対応アクションを可視化します。Dragos Platformの背後にある強みは、Dragosの業界をリードするOT脅威インテリジェンスと、Dragosサービスチームからの洞察をソフトウェアに体系化する能力にあります。私たちのコミュニティに焦点を当てたアプローチにより、集団防衛に参加している最大の産業組織にアクセスでき、利用可能な最も広い可視性が得られます。
当社のソリューションは、電気、石油・ガス、製造、ビルディングオートメーションシステム、化学、政府、水、食品・飲料、鉱業、輸送、製薬など、さまざまな業界の活動を保護します。Dragosは株式非公開企業であり、ワシントンDC地域に本社を置き、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、ヨーロッパ、中東を含む世界中に事業展開しています。詳細はWebサイト(https://www.dragos.com)をご覧ください。

株式会社マクニカについて

マクニカは、半導体、サイバーセキュリティをコアとして、最新のテクノロジーをトータルに取り扱う、サービス・ソリューションカンパニーです。世界 23 か国/地域 81 拠点で事業を展開、50 年以上の歴史の中で培った技術力とグローバルネットワークを活かし、AI や IoT、自動運転など最先端技術の発掘・提案・実装を手掛けています。
マクニカについて:www.macnica.co.jp