ダイキン工業株式会社は、このたび『サステナビリティレポート2023』を発行しました。このレポートは、当社グループのESG情報をまとめたもので、事業を通じて持続可能な社会の実現に貢献するための考え方や、2022年度の活動実績、今後の計画について掲載しています。
近年、世界では脱炭素に向けた動きが加速しています。当社はこの社会の変化をチャンスととらえ、2050年に温室効果ガス排出実質ゼロをめざす環境ビジョン2050のもと、2025年度までの戦略経営計画「FUSION25」の重点戦略テーマの一つとして「カーボンニュートラルへの挑戦」を掲げ、取り組みを推進しています。
「FUSION25」の後半3ヵ年計画では「自社空調事業拠点での2030年CO2排出実質ゼロ化」や「欧州暖房市場のヒートポンプ化の推進」など、従来に加えて新たな施策を打ち出しました。カーボンニュートラルの実現に寄与する事業に一層注力し、グループの成長とサステナブルな社会への貢献の両立を目指します。
『サステナビリティレポート2023』の主な概要
トップコミットメント
TCFDフレームワークにもとづく情報開示
当社は2019年に気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言に賛同し、気候変動が当社 の事業に与えるリスク・機会を分析して経営戦略・リスクマネジメントに反映しています。今年度は2030年に予測される炭素税額を4℃/1.5℃の両シナリオで予測し、財務に与える影響を示しました。
事業を通じて社会に価値を提供する活動事例を特集記事で紹介
環境「ヒートポンプ暖房の普及で脱炭素社会の実現に貢献」
燃焼暖房に比べてCO2を大幅に抑えられるとして注目が集まる「ヒートポンプ暖房」について、市場が急拡大している欧州での取り組みや今後の事業拡大に向けた計画を紹介。
空気価値「現代人の運動習慣づくりを空気の力でサポート」
独自の酸素濃度コントロール技術を生かし、オフィスにも設置可能な低酸素システムを開発。運動を効率よく続けられる空気環境の提供を通じて人々の健康増進に寄与する事例を紹介。
人材「DX人材を育成し事業の変革を加速」
2017年に社内のDX人材育成のため開校した「ダイキン情報技術大学」。修了生が様々な部門の現場で、デジタル技術を核とした新たな事業の創出や業務の効率化に取り組んだ実例を紹介。
2022年度サステナビリティにかかわる活動実績
E(環境)・S(社会)・G(ガバナンス)分野ごとに、活動方針や組織体制、活動目標と2022年度実績などを詳細に報告しています。
資料編
定量的データや各種理念・方針をまとめています。
このレポートは、2023年版より、ESG情報の検索性を高めるためウェブサイトでのPDF形式の開示に一本化しました。https://www.daikin.co.jp/csr/report/よりご覧いただけます。また、9月末には英語版の発行も予定しています。