相手が“ムズムズ”する「言葉かけ×環境づくり」で相手が自発的に動き出す
本書では、この「ムズムズ」の法則、そして、人を「ムズムズ」させる方法を、様々なビジネスシーンで使える具体的な形で紹介しています。
※以下、本書より一部抜粋
ムズムズはレジ前の「ひと口羊羹」
買うつもりじゃなかったのに、「おいしそうだな」「そう言えば、小腹すいているな」などの思いが生まれ、買わずにいられなくなってしまった。この「ひと口羊羹との出会い」が、いわゆる「ムズムズ」です。
レジという誰もが立ち止まる場所に、値段の張らないお菓子を、お金を支払うトレーのすぐ近くに置くことで、わざわざ余計な行動をすることなく、手に入れることができる環境を作っているのです。
このように、ちょっとした仕掛けや対応をすることで、他人を「ムズムズ」させることができ、「ムズムズ」した本人は自発的に動き出すのです。
ムズムズさせるために知っておくべき5つの心理
1.人は鏡であり、相手の反応は自分の言動のフィードバックである
2.人には認められたい、褒められたいという欲求がある
3.人は大切に扱われたいと思っている
4.人は自分の可能性を信じてくれる人が好き
5.人は自分をわかってくれる人を求めている
様々なビジネスシーンで使える、人を「ムズムズ」させる方法
~会議・プレゼンでムズムズさせる~ バックトラッキングで気持ちを共有する
「バックトラッキング」は、「あなたの話を理解しようとしていますよ」という合図になります。
人は、自分の言動を貫きたいという心理があり、「バックトラッキング」での相手が発言を貫けることで、ムズムズさせてあげることができるのです。
ただし、相手の言葉をそのまま繰り返すのではなく、「不満」として伝えられた言葉を「希望」に変換して伝えます。そのように言われたら、言われたほうは「不満」がなくなるわけですから、首を縦に振る確率がグッと高まるはずです。
~部下指導でムズムズさせる~ 話題のシャワーを浴びせる
それは、「話題のシャワーを浴びせる」ということです。
つまり、情報を聴かせてあげたい相手を、その情報があふれている環境に導くのです。
上司が同じような話をしても、「また注意された」と、つい聞き流してしまうようなことでも、同期の言葉であれば新鮮で、素直に聞くことができることがあります。
さらに複数の人たちの言葉であれば、いろいろな考え方、言葉が飛び交うことになり、本人に響く言葉に出会う可能性も高くなるのです。
~SNS、サイトなど書き言葉でムズムズさせる~ 得より損を伝える
例えば、期限までに申し込まないと損してしまう、特典が受け取れなくなると感じさせることで「もったいないかも!」「申し込まないと!」というムズムズを起こさせることができるのです。
ムズムズする表現【損を伝える】
期間(数量)限定・本日限り・閉店・スペシャルセール・〇日(時)まで・今だけ半額・今だけ〇〇付き・半期に一度・ポイント〇倍・今なら〇個増量・〇〇大処分・気に入ったものがあったらお買い得・在庫限り・売り切れ間近 など。
書籍情報
著者:市川浩子
ページ数:216ページ
価格:1,540円(10%税込)
発行日:2023年10月5日
ISBN:978-4-86667-641-8
書籍紹介ページ:http://www.asa21.com/book/b630771.html
amazon:https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4866676418/asapublcoltd-22/
楽天:https://books.rakuten.co.jp/rb/17568093/?l-id=search-c-item-text-01
目次
CHAPTER 2 相手をムズムズさせる基本原則10
CHAPTER 3 会議・プレゼンでムズムズさせる
CHAPTER 4 部下指導でムズムズさせる
CHAPTER 5 SNS、サイトなど書き言葉でムズムズさせる
著者プロフィール
市川浩子(いちかわ・ひろこ)
有限会社Bonvoyage.代表取締役
米国NLP(TM)協会認定NLP(TM)マスタープラクティショナー
日本プロセラピスト養成協会認定プロセラピスト
東京都台東区出身。埼玉県越谷育ち。文化服装学院服装科卒業。アパレル勤務の頃、人間関係に悩み、そのストレスから摂食障害などを発症。その後、苦手な営業職となるも、貪るように心理学を学び、お客さまをムズムズさせ、新規開拓数No.1に。2004年11月に法人化。現在は、「半径1メートル以内の人から笑顔になる関わりで分かり合える世界を創ること」をミッションとし、1.2万人超をサポート。お客さまとの両想いビジネスのメソッドで年間3億円以上の売上に貢献。自身も、相手をムズムズさせる秘訣を活用して人生が大激変している。
著書に『働く女(ひと)の伝わる話し方の新ルール』(明日香出版社)などがある。