桃源郷とは、中国の晋・宋時代の詩人 陶潜(とうせん)(字・淵明(えんめい))の記した『桃花源記(とうかげんき)』に由来し、そこに登場する争いのない平和な別天地として、「理想郷」と意味を同じくする言葉です。
山水画は水墨画のジャンルの一つで、実景を基に描いたものもありますが、多くは道教思想に見る仙人が棲むという仙境の地や、文人の憧れである理想郷が表現されています。そのため、山水画は単に景色を描いた風景画ではなく、作者の理想を軸にイマジネーションされ、描法(びょうほう)や皴法(しゅんぽう)などの筆法を組み込んだ構築絵画であるともいえます。そこには普遍的な自然の美が表されており、自然と共存しながら暮らす理想の人間像を見ることができます。東洋では「自然と共存する」ことは、古くから理想とされていたのです。
この展覧会では、明時代末期から現代に至るまでに描かれた山水画と、山水を連想させる墨・印・水滴・筆筒などの文房も加え、計55点を展観します。山水画を通して文人たちの精神世界・桃源郷へ足を踏み入れ、彼らの求めた理想の姿に想いを寄せていただきます。
山水画は水墨画のジャンルの一つで、実景を基に描いたものもありますが、多くは道教思想に見る仙人が棲むという仙境の地や、文人の憧れである理想郷が表現されています。そのため、山水画は単に景色を描いた風景画ではなく、作者の理想を軸にイマジネーションされ、描法(びょうほう)や皴法(しゅんぽう)などの筆法を組み込んだ構築絵画であるともいえます。そこには普遍的な自然の美が表されており、自然と共存しながら暮らす理想の人間像を見ることができます。東洋では「自然と共存する」ことは、古くから理想とされていたのです。
この展覧会では、明時代末期から現代に至るまでに描かれた山水画と、山水を連想させる墨・印・水滴・筆筒などの文房も加え、計55点を展観します。山水画を通して文人たちの精神世界・桃源郷へ足を踏み入れ、彼らの求めた理想の姿に想いを寄せていただきます。
会期
2023年10月20日(金曜日)~12月13日(水曜日)
開館時間
午前9時30分~午後5時
※ただし、12月1日(金曜日)、2日(土曜日)、8日(金曜日)、9日(土曜日)は午後7時まで開館。
※ただし、12月1日(金曜日)、2日(土曜日)、8日(金曜日)、9日(土曜日)は午後7時まで開館。
休館日
月曜日
会場
ふくやま書道美術館 常設展示室・展示室
観覧料
一般150円(120円)、高校生以下無料
※( )内は有料20名以上の団体料金
※( )内は有料20名以上の団体料金
福山市について
福山市(市長:枝広 直幹)は、瀬戸内海沿岸のほぼ中央、広島県の東南部に位置し、高速道路網のアクセスが良く新幹線「のぞみ」も停まる、人口約46万人の拠点都市です。
福山市には四季折々の美しさを見せる自然、温暖な気候、海・山・川から得られる恵みがあります。100万本のばらが咲き誇る「ばらのまち」としても知られ、潮待ちの港として栄え日本遺産に認定された景勝地「鞆の浦」や、JR福山駅の新幹線ホームから見え、2022年に築城400年を迎えた「福山城」、2つの国宝をもつ寺院「明王院」などの名所があります。
産業としては、鉄鋼業や繊維産業など多様な製造業が集積し、ものづくりのまちとして発展してきました。デニム生地は、世界のハイブランドにも活用されるなど高い品質が評価されています。
福山市には四季折々の美しさを見せる自然、温暖な気候、海・山・川から得られる恵みがあります。100万本のばらが咲き誇る「ばらのまち」としても知られ、潮待ちの港として栄え日本遺産に認定された景勝地「鞆の浦」や、JR福山駅の新幹線ホームから見え、2022年に築城400年を迎えた「福山城」、2つの国宝をもつ寺院「明王院」などの名所があります。
産業としては、鉄鋼業や繊維産業など多様な製造業が集積し、ものづくりのまちとして発展してきました。デニム生地は、世界のハイブランドにも活用されるなど高い品質が評価されています。