プレスリリース

名古屋市の社会福祉法人がICTを活用し保育士の業務時間削減に成功

名古屋市内で保育所・認定こども園など6施設を運営する社会福祉法人みなみ福祉会(代表:理事長 近藤 敏矢、本社:名古屋市南区笠寺町字大門63)では、ICT化を進めることで保育士1人あたり1日1時間分の事務作業時間削減に成功しています。政府は「こども誰でも通園制度(仮称)」を令和6年度から試行的事業として実施する予定で進めており、現場では実際に子供を預かる保育士の確保が急務となる中、当法人ではICTを使って保育時間の確保を進めています。

笠寺幼児園 外観

【0~2歳の未就学児146万人。保育士の確保が課題】

政府は、保育所などの利用要件を緩和し親が就労していなくても時間単位などで子どもを預けられるようにする「こども誰でも通園制度(仮称)」を令和6年度から試行的事業として実施する方向で進めており、令和5年9月21日からは「こども誰でも通園制度(仮称)」の本格実施を見据えた試行的事業実施の在り方に関する検討会」が開かれています。

2023年4月に発足したこども家庭庁は、「孤立や不適切養育の予防」「支援の対象とすべき子どもの把握」「支援が必要な子どもと家庭との関係性の構築、支援の実施、再度の孤立防止」を取組みの柱としており、「こども誰でも通園制度(仮称)」は、0歳から2歳の未就園児約146万人(令和3年度調査)の具体的な支援策として注目されています。

しかし、保育士が不足している中で従事者をどう確保するかが大きな課題となっています。

※ こども家庭庁 こども誰でも通園制度 検討会

https://www.cfa.go.jp/councils/daredemotsuuen/

【ICT化により約1時間/日の事務作業を軽減。保育時間の確保へ】

そんな中、当法人ではICTを活用した保育士の負担軽減に取り組み、利用者の受け入れ準備を進めています。当法人の運営する笠寺幼児園では登降園時間の記録、遅刻欠席連絡対応、園だよりやお知らせの配布のICT化を実現し、それらの対応にかかる保育士の業務時間をゼロにできたことで、保育士1人あたり1日1時間分の保育時間を増やすことができました。また、すべての保育室にタブレット端末を配備することで、書類業務のペーパーレス化を実現しました。

ICT化による時間削減だけでなく、お知らせの電子配信では保育士が「かばんに入れる手間が減った」「入れ間違いの心配がない」といった作業面、心理面でも負担軽減の効果を実感しており、保護者からも「いつでも見られるし、無くす心配もないので助かっている」と好評です。

室内(保育士の机にタブレット端末あり)

【社会福祉法人みなみ福祉会の詳細】

社会福祉法人みなみ福祉会は名古屋市南区笠寺の地に昭和26年に笠寺幼児園を開園し、児童福祉の分野で70年以上の実績を持つ社会福祉法人です。名古屋市内で保育所・認定こども園3施設、小規模保育1施設、地域子育て支援拠点1施設を含む6施設を運営しています。

現理事長の近藤 敏矢は、NTTの研究員から転身し、2004年から2018年まで当法人の笠寺幼児園園長を務め、保育のICT化を含めた積極的な改革を進めており、時代の変化に対応しながら、より質の高い福祉サービスの提供を目指しています。

【今後の展開】

子育て世帯の核家族化や共働き家庭の増加に伴い、保育所や保育士に求められる機能は今後ますます多様化していくことが予想されます。社会福祉法人みなみ福祉会では「誰もが繋がり、助け合う社会を創る」を法人理念に掲げ、児童福祉の分野から地域の福祉の増進に取り組んでまいります。

【会社概要】

名称 : 社会福祉法人みなみ福祉会

所在地: 〒457-0051 名古屋市南区笠寺町字大門63

URL  : https://minami-fukushi.jp/