研究成果
本研究では、暑熱環境下における“安静時でのアイススラリーの飲用”が、深部体温の低下と熱快適性の改善をもたらすことを確認しました※2。
近年の猛暑下では、屋内や激しい運動を伴わない日常生活においても、熱中症の発生リスクが指摘されています。また、日常生活において運動習慣が特にない人は、暑さに慣れていないため熱中症のリスクが高まります。手軽な熱中症対策として、アイススラリーの飲用が効果的であると考えられます。
当社は引き続き、暑熱環境対策に関する研究を進め、生活者の皆さまの健康づくりに貢献してまいります。
※1 タイトル:
Pre-cooling with ingesting a high-carbohydrate ice slurry on thermoregulatory responses and subcutaneous interstitial fluid glucose during heat exposure
著者:Naito T, Saito T, Morito A, Yamada S, Shimomasuda M, Nakamura M
掲載誌:Journal of Physiological Anthropology
DOI:https://doi.org/10.1186/s40101-022-00309-w
※2 試験概要
対象者:暑熱順化のない健常な成人男性7名
試験デザイン:非盲検クロスオーバー試験
試験食:26℃の飲料(対照)または-5℃の飲料(アイススラリー)
暑熱負荷条件:室温36℃、相対湿度50%の恒温恒湿実験室で120分間安静坐位
摂取条件:入室10分後から試験食1.25 g/kg体重を5分ごと6回飲用(7.5 g/kg体重)
熱快適性評価:1(とても不快)から7(とても快適)までの7段階の質問紙による評価
※3 参照ニュースリリース:
発 表 日:2022年6月30日
タイトル:身体内部からの冷却による『運動パフォーマンス向上効果』及び『睡眠の質改善効果』をヒト試験で確認
U R L:https://www.taisho.co.jp/company/news/2022/20220630001037.html
発 表 日:2023年5月23日
タイトル:「爽快にリカバリー!」アイススラリーで運動後の体温と心拍数の回復が促進されることを確認
U R L:https://www.taisho.co.jp/company/news/2023/20230523001304.html