明治学院大学では教育研究の成果を社会に還元するため、毎年、公開講座を実施しています。横浜キャンパスで開催する公開講座「2023年度明治学院大学公開講座」は「企業は社会にどう貢献すべきか」をテーマに、法と経営学研究所が企画しました。
企業の代表的な形態である株式会社は、営利を追求し、収益を株主に還元することを目的としていますが、企業はもはや自らの利益のみを追求すればよいという存在ではなく、何らかの形で社会に貢献することが期待されます。企業の社会的責任はCSR(Corporate Social Responsibility)と名を変えて今も盛んに議論されていますし、ESG経営なる言葉も登場し、環境(environment)・社会(social)・企業統治(governance)を重視した経営に取り組む必要性も強調されるようになってきました。また、株式会社形態で社会的課題の解決を目指す事業(ソーシャルビジネス)も増えており、企業は消費者の利益にも配慮し、消費生活の向上に寄与しなければなりません。そこで、企業の社会貢献のあり方を多面的に検討していきます。
【本セミナーのポイント】
・どなたでもご参加できる公開講座です。
・経営学、法学の専門家が分かりやすく講義します。
【プログラム詳細】
■タイトル :企業は社会にどう貢献すべきか
■日時 :10月21日(土) 14:00~15:30、15:45~17:15
10月28日(土) 14:00~15:30、15:45~17:15
■開催方法 :横浜キャンパスにて対面開催
■受講料 :2,000円(2日間全4回分)
■申し込み方法:メールにてお申し込み下さい。
2023年9月4日(月)より受付開始
(1)氏名(フリガナ)
(2)年代
(3)住所(郵便番号)
(4)電話番号
定員100名になり次第締め切りとなります。
■明治学院大学公開講座の申し込み等に関する問い合わせ
明治学院大学 総合企画室社会連携課
〒108-8636 港区白金台1-2-37
TEL : 03-5421-5247
E-mail : ykoukai@mguad.meijigakuin.ac.jp
Webサイト: https://www.meijigakuin.ac.jp/extension/yokohama.html
■参考:明治学院大学公開講座内容は以下のとおりです。
1-(1) 10月21日(土) 14:00~15:30
ソーシャルビジネスはなぜ日本で必要とされるのか?
講師:菅 正広 本学法学部教授
〈プロフィール〉東京大学卒。専門は、公共政策、財政金融政策、国際金融論、国際開発論、社会起業論、マイクロファイナンス、ソーシャルビジネス。大蔵省(現財務省)入省後、相馬税務署長、主計局主査、国際局課長、大臣官房参事官、OECD(経済協力開発機構)税制改革支援室長、アフリカ開発銀行日本政府代表理事、世界銀行日本政府代表理事などを歴任。主著に、『マイクロファイナンス』(中公新書)、『構想グラミン日本』(明石書店)などがある。
1-(2) 10月21日(土) 15:45~17:15
企業経営におけるESG視点と企業の責任
講師:河村 寛治 本学名誉教授、(一社)GBL研究所代表理事 ・会長、東証プライム上場会社社外取締役(監査等委員)
〈プロフィール〉早稲田大学法学部卒。専門は、企業法務、国際ビジネス法。伊藤忠商事(株)法務部、ロンドン大学大学院キングスカレッジ留学を経て、伊藤忠欧州会社勤務。1998年から明治学院大学法学部および法科大学院教授を歴任、学長補佐を経て2017年3月定年退職。法と経営学研究科創設メンバー。主著に、『契約実務と法』(第一法規)、『企業法務の仕事』(第一法規)などがある。
2-(1) 10月28日(土) 14:00~15:30
企業のステークホルダーとしての消費者の権利と役割 ―ESG消費の模索―
講師:松本 恒雄 一橋大学名誉教授、本学客員教授
〈プロフィール〉京都大学法学部卒。専門は、民法、消費者法、サイバー法。一橋大学法学部教授、内閣府消費者委員会初代委員長、独立行政法人国民生活センター理事長などを歴任。主著に、『企業の社会的責任』(勁草書房)、『消費者からみたコンプライアンス経営』(商事法務)、『グローバリゼーションの中の消費者法』(信山社)などがある。
2-(2) 10月28日(土) 15:45~17:15
企業の社会的責任とリスクマネジメント
講師:神田 良 本学名誉教授、(一財)リスクマネジメント協会理事長、米国RIMS日本支部支部長
〈プロフィール〉一橋大学商学部卒。専門は、経営戦略論、経営組織論、労務管理論。明治学院大学経済学部専任講師、助教授、教授を経て、2022年3月定年退職。法と経営学研究科創設メンバー。主著に、『老舗の教え』(日本能率協会マネジメントセンター)、『経営をしっかり理解する』(日本能率協会マネジメントセンター)などがある。
□■明治学院大学について■□
創設者は“ヘボン式ローマ字”の考案や和英・英和辞書『和英語林集成』の編纂、聖書の日本語訳完成などの業績があるヘボン博士。建学の精神である「キリスト教による人格教育」と学問の自由を基礎とし、ヘボン博士が貫いた“Do for Others(他者への貢献)”を教育理念としています。広く教養を培うとともに、各学部学科において専門分野に関する知識・技能および知的応用能力を身につけた人間の育成を目指します。2023年である今年創立160周年を迎え、2024年には本学初の理系学部「情報数理学部」を設置します。
https://www.meijigakuin.ac.jp