◆これまでの「枠」から外れて、ワクワクする生き方をしてみませんか
日本社会は「空気を読むこと」や「相手に合わせること」が美徳とされ、今も、自分の意見をはっきり主張する人は腫れ物扱いされることが多々あります。調和が重んじられる風土を覆すのはそう簡単ではありません。
本書で鎌田實氏が考える「ちょうどいいわがまま」は、我を貫いて敵を増やし、周囲から孤立しかねないありがちな「わがまま」ではなく、社会の一員として人と上手につながりながら、自分らしさを忘れずにいる「わがまま」です。
最低限の社会のルールは守りながら自分の意思や感性に従って行動し、自分の評価を他人や世間に委ねず、一度きりの自分の人生を自分自身が肯定できるような毎日を過ごしてみようと提案する1冊ができあがりました。
コロナ禍を経て、日本社会を取り巻く空気も少しずつ変わりつつあります。
その時代の波に乗って、他人の目は気にし過ぎずに、これまでの枠から外れてワクワクする生き方をしてみませんか。
◆猫のような「ちょうどいいわがまま」を探す
人間は、自分でコントロールできない状態にストレスを感じます。いつも周囲に合わせて生きていると、肝心の自分自身を見失い、どんなふうに生きたいのか、どうすれば充実した人生が送れるのかわからなくなってしまう。自分の人生なのに、他人に気を遣ってばかりではつまらないものになってしまう。それが「生きづらさ」を感じる原因になっているのでしょう。
そこで「適度にわがままになろう」というのが本書の趣旨です。
でも、「適度」というのが難しい……。そこでこの本では、「適度」の幅を徐々に広げて考えていきたいのです。僕自身、こぢんまりとしたわがままではなく、いつかは同調圧力からはみ出し、「打たれにくい出る杭」になろうと言い聞かせ続けてきました。
「一度きりの人生、そのためには欲望を解放させよう」と、僕は自分自身に言い続けています。
表紙に猫を登場させました。猫は頻繁に硬いものに爪をこすりつけ、研ぎ澄まし、好奇心旺盛で動くものを追いかけます。単独行動を好み、拘束されることを嫌うようです。表紙の猫君のように、ドライでクールだけどやんちゃでちょっと熱い「ちょうどいいわがまま」的生き方を探していきます。
【目次】
第1章 「ありのまま」を目指して生きる
第2章 「がんばらない」というわがまま
第3章 「心のものさし」を変えて自由に生きる
第4章 わがままでも「人と上手につながる」ことはできる
第5章 「自分らしさを貫く」というわがまま
【著者プロフィール】
1948年東京生まれ。医師・作家・諏訪中央病院名誉院長。東京医科歯科大学医学部卒業。1988年に諏訪中央病院院長、2005年より名誉院長に就任。
地域一体型の医療に携わり、長野県を健康長寿県に導いた。日本チェルノブイリ連帯基金理事長、日本・イラク・メディカルネット代表。2006年、読売国際協力賞、2011年、日本放送協会放送文化賞を受賞。
著書に『ちょうどいい孤独』(小社刊)、『教えて!毎日ほぼ元気のコツ 図でわかる鎌田式43のいい習慣』(集英社)、『この国の「壁」』(潮出版)などがある。
【書誌情報】
定価:1,650円(税込)
判型:46判変形
体裁:並製
頁数:240頁
ISBN:978-4-7612-7690-4
発行日:2023年9月5日
https://kanki-pub.co.jp/pub/book/details/9784761276904
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