岩手県大槌町では、東日本大震災からの復興を進めるべく、町方地区区画整理地内の駅前に点在する空き地の利活用事業を推進しています。
この度、2022年度の事業の中で、名古屋大学発ベンチャー企業であり宇宙で展開できる農業を模索する株式会社TOWINGとの連携を模索し、2023年度本格的な展開を模索するために試験的事業「SDGs花壇」を実施します。
SDGs花壇では同社が開発した高機能バイオ炭「宙炭」を活用し、駅前の未利用地の一部(提供:岩手銀行)において合計50m2の花壇を整備し、花苗・野菜苗を栽培します。
バイオ炭に微生物を培養した「宙炭」を活用することにより、土づくりの短縮化を実現し、なおかつ脱炭素、減化学肥料、地域循環型農業への転換を実証する事業としていきます。
実証に先立ち、以下日程にて町長、TOWING COO、小学生を交えて植栽式を開催いたします。
■大槌町×TOWING SDGs花壇 植栽式の概要
1. 日時
令和5年9月7日(木曜日)
※15:30~16:00 植栽式、16:00~16:30 報道関係者様取材
2. 場所
集合場所 :大槌駅 15:30
花壇設置場所:大槌駅前 未利用地(大槌駅前より徒歩3分)
3. 出席者
大槌町長 平野公三
株式会社TOWING COO(最高執行責任者) 木村俊介
岩手銀行
大槌学園小学部 生徒
※急な公務等により出席者が変更になる場合があります。
■TOWING(トーイング) 会社概要
<TOWING(トーイング)について>
・名古屋大学発 研究開発型ベンチャー企業
・土壌微生物の培養技術をコアに、バイオ炭に微生物を定着させた高機能バイオ炭「宙炭」で、脱炭素・減化学肥料を両立する循環型農業を目指す
・宙炭の農地への散布により、カーボンクレジットの生成が可能かつ、Jクレジットの販売を行っている。
・本社:愛知県名古屋市
研究農園:愛知県刈谷市
<採択歴>
形態1:宙炭(そらたん)
形態2:宙苗(そらなえ)培土
■高機能バイオ炭「宙炭」とは?
2つのコア技術でバイオ炭の高機能化に成功※
(1)バイオ炭への土壌微生物の定着技術
(2)有機肥料分解を得意とする硝化菌叢の選択培養技術
【特徴1】土壌の酸性度の過剰上昇を抑制
微生物効果によりph7付近をキープ
【特徴2】有機肥料の利用効率向上 従来比8倍
約40%/日の有機肥料分解機能、通常は5年の土づくりで5%/日程度
【特徴3】営農収入向上 減化学肥料、連作障害耐性向上
有機で化学肥料代替、耐病性向上
【特徴4】炭素固定、カーボンクレジットの生成
炭の炭素固定効果に加え、土づくり期間短縮によるN2O排出抑制などの効果を付加
※農研機構が開発した技術と、当社独自のバイオ炭処理・微生物培養技術を融合して実現