大学など研究機関の研究力の高さを見る目安の一つとなる2023年度の科学研究費補助金(科研費)の私大ランキングが、9月13日付の教育学術新聞で公表され、岡山理科大学は採択件数129件、配分額2億4713万円で、3年連続で中四国の私学1位になりました。
配分額順に見た全国順位は、採択された私立591大学のうち43位でした。この順位は2019年度61位、2020年度58位、2021年度50位、2022年度51位と推移しており、今年度は配分額とともに過去最高となっています。
採択された新規の主な研究は以下の通りです。(カッコ内は研究代表者)
「先史人類による人為的環境形成(植物相)に関する研究」(那須浩郎准教授)▽「オーキシン不活性化経路によるオーキシンホメオスタシス調節機構の解明」(林謙一郎教授)▽「主竜類の筋骨格系が持つ滑らかなロコモーションを生み出す受動メカニズムに関する研究」(衣笠哲也教授)▽「平滑筋収縮調節における新規メカノトランスダクション機構の解明」(江藤真澄教授)▽「α2アドレナリン受容体シグナルを標的とした新規抗腫瘍戦略の確立」(朱夏希助手)
この結果について、担当の理大研究・社会連携部は「研究力が一層充実してきているのに加えて、申請書の書き方や完成度を高めるための個別アドバイスの実施、構想段階からの研究サポートも一定の成果を上げている」と話しています。