プレスリリース

京都のnode hotelで、ハタノワタルの個展「素 SUBTLE」が開催されます

京都、烏丸四条近くに位置し、“アートコレクターの住まい”をコンセプトにしたnode hotel(ノードホテル / 所在地:京都市中京区四条西洞院上ル蟷螂山町461 / 客室数25 室 / 総支配人:坂下雅行) では、10 月27 日(金)から11 月5 日(日)まで、黑谷和紙作家 ハタノワタルの個展「素 SUBTLE」を開催します。代表作「積み重なったもの」を中心に、立体作品や書も含めて展示いたします。この機会にハタノの新たな表現をご高覧ください。
ハタノは1971年淡路島生まれ。多摩美術大学絵画科油画専攻卒業。2000年に黑谷和紙漉き師として独立。美しさと強さを兼ね備えた黑谷和紙を用いたプロダクトの制作にはじまり、従来の和紙の概念に囚われず、家具や空間までも和紙で施工をしています。また国内外で展覧会を重ね、和紙の魅力を伝えるアーティストとして活動も行っています。
ハタノは和紙の原料である楮(こうぞ)を自ら育て、紙を漉き、和紙づくりを行っています。黑谷和紙は素朴な風合いが魅力で、丈夫で破れにくく⾧期の保存に適しています。本展覧会でも展示される代表作「積み重なったもの」は、和紙、土、顔料などが幾層にも重ねられ、素朴でありながら、複雑で積層された美しさが表現されています。

展覧会概要

ハタノワタル
素 SUBTLE

日時 : 10月27日(金)~11月5日(日) 11:00~18:00
会場 : node hotel 京都市中京区四条西洞院上ル蟷螂山町461
主催 : Wa.gallery
入場料 : 無料

アーティストステートメント

積み重なったもの「黒」小学生の時、社会の授業で先生が私たち生徒にこんなことを言った。
「この地球上の資源は現代人が使いすぎて50年ももたない。この先人類は生きていけない」ショックだったけど、小学生ながらなんとなくそのような未来が待っているのではないかという不安を持っていた。
不安を抱えながらも、大学生になり、登山やツーリングを通じて、どんな田舎や山の中にも人々の暮らしがあることを知ろり、そこで自活してきた人々の知恵に触れることになった。時代は先を急ぐために、新しいものを作り続けてきたけど、これからは過去に学び、進歩するのではなく逆戻りを試みた方がいいのではないか?まっすぐ逆戻りするのではなく、テクノロジーを駆使し新たな逆戻りという方向の模索。そんなことを思い、実践するために、小さな集落に住み、日本の伝統的な仕事である紙漉きを志した。
そしてそこで出会った暮らしの中の「闇」という存在に、人の創造力の源を見た気がする。
闇は夜広がるだけではなく、古い民家の中にも存在する。天井を見上げれば、真昼でも太い梁の上に真っ暗な闇が広がり、何かうごめいているような気がする。押入れの奥、破れた障子の向こう、床の下。その闇は人の想像を超えたものを含み、真っ白な空間で人類中心的な発想へ向かう人々に立ち止まることを気づかせてくれる。自然への畏怖、人ともののけのあいまいな境界、そこから生まれる気づきや教え。闇は人の行き過ぎた行為を抑制し、そして過去の暮らしを彷彿させる大切なものを感じさせてくれる。
私はそのような闇を作るために「積み重なったもの」シリーズの「黒」の制作を10年ほど前からはじめた。
暮らしの空間にもう一度闇「黒」を作ろう。
そしてその黒は素朴ではあるけれど、複雑で繊細な黒。

ハタノワタル

ハタノワタル(Wataru Hatano) プロフィール

過去からつながってきた物事に興味を持ち表現するアーティスト。800年の歴史をもつ「黑和
紙」の産地である京都府・綾部にて和紙を漉きながら、静かに自分と向き合う時間を絵画や空
間を通じて提案する。

1971年 淡路島に生まれる
1995年 多摩美術大学絵画科油画専攻卒
1997年より日本で続いてきた仕事、暮らしを先へ続けることを目的に黒谷和紙の修行をはじめる
2000年 黑谷和紙漉師として独立
2005年 現在の住む集落に移住
2007年 京もの認定工芸士
以降、国内外で個展グループ展を開催する傍ら、和紙を使った空間作りをする

主な仕事:広島JPビルエントランスアート施工、琵琶湖ホテルクラブラウンジアートワーク・空間施工、Log onomichi 空間施工・アートディレクション、Hotel touアートワーク・空間施工、由縁別邸アートワーク、他多数

展覧会(国内):Licht(札幌)、ヒルサイドテラス(東京)、85.4(東京)、白紙(東京)、雨晴(東京)、桃居(東京)、うつわ祥見(鎌倉、伊豆)、evam eva(山梨)、Analogue Life(名古屋)、やまほん(伊賀、京都)、Wa.gallery(大阪)、他多数

展覧会(海外): 拂石軒Forestone(西安)、 小慢(台北)、元白(杭州)、Mac(FrancePerouges)、Porch gallery(L.A.)、今後、中国、コペンハーゲン、トロントで個展の予定


Special Program 武田真彦によるライブパフォーマンス

日時 : 10 月28 日(土)14:00~15:00
会場 : node hotel 京都市中京区四条西洞院上ル蟷螂山町461
出演者 : 武田真彦
入場料 : 無料
10月28日(土)の14:00より、武田真彦によるライブパフォーマンスを行います。ハタノは和紙の原料である楮(こうぞ)を自ら育て、その楮から発信される信号を武田は電子音へと変換する装置で音を紡ぎ出します。ハタノの作品と空間と共に自然が生み出すランダムでゆらぎのあるサウンドインスタレーションをお楽しみください。
■武田真彦(Masahiko Takeda)プロフィール
京都を拠点に活動する音楽家、アーティスト。同志社大学商学部卒業、Central Saint MartinsCouture Tailoring 修了。
家業であった西陣織「大樋の黒共」の廃業を背景に、残された素材・技術・歴史を継いでいく見立てを通じて、サウンドインスタレーション、パフォーミングアーツ、現代美術、工芸など幅広い領域における作品を制作。また、音楽家の江島和臣(Kafuka)と、「継承すること、調和すること」をコンセプトに、クリエイティブな実験を行うメディアラボ「 Laatry (ラットリー)」を運営。音の制作を中心に、サウンドデザイン、インスタレーション展示、空間演出、プロダクト制作、ウェブサイト/アプリケーション開発など、 さまざまな媒体(メディア)を取り扱いながら活動を行っている。
主な作品として、2019年にリリースしたフルアルバム「Mitate」、2020年にKazuomi Eshimaと発表したアルバム「Inheritance For Soundscape」、サウンドインスタレーション作品「CYCLEE」がある。2023年、香港メディアアートアワード FUTURE TENSE において、「CYCLEE」が BEST POPULARITY AWARD 最優秀賞を受賞。

ACK NIGHT OUT × node hotel

Supported by night cruising

1729
1729

RAIJIN
RAIJIN

Tatsuya Shimada(night cruising)
Tatsuya Shimada(night cruising)
日時 : 10 月28 日(土)20:00~23:00
会場 : node hotel 京都市中京区四条西洞院上ル蟷螂山町461
出演者(DJ): 1729、RAIJIN、Tatsuya Shimada(night cruising)
入場料 : 無料

10月28日(土)の20:00より、同時期に開催されるArt Collaboration KyotoのACK Night Outに参加し、night cruisingによる音楽イベントを開催します。3名のDJにより、アートと音楽を楽しむナイトイベントを実施します。


■ node hotel 施設概要
名称:node hotel ノードホテル
所在地: 〒604-8225 京都市中京区四条西洞院上ル蟷螂山町461
電話:075-221-8800
客室数:25室
開業:2019年7月
運営会社:サヴィー京都合同会社

企画:CANVAS
設計:竹内誠一郎建築研究所 竹内誠一郎
内装:Indian Creek Fete Kyoto
アートワーク:Flair Art Association

■宿泊予約・お問い合わせ先
note hotel(ノードホテル) 宿泊予約係 TEL 075-221-8800

■お問い合わせ先
本件に関するお問い合わせはこちらまでご連絡ください。  
担当:坂下 sakashita@nodehotel.com