沖縄県内の酒類卸問屋、南島酒販株式会社(本社：沖縄県西原町、代表取締役社長：大岩 健太郎、以下 南島酒販)と、有限会社今帰仁酒造(代表取締役社長：大城 洋介、以下 今帰仁酒造)が協力し、今帰仁酒造の希少な16年物の樽貯蔵古酒を、ポルトガルのマデイラ諸島で製造された酒精強化ワイン「マデイラワイン」の樽で後熟(カスクフィニッシュ)させた『shimmer#15 千年の響16年 MadeiraWIne Cask Finish』を製造しました。このマデイラワインカスクフィニッシュ泡盛は、業界初の試みであり、泡盛とマデイラワインの歴史的な関係を称えるものです。約170年前にペリー提督が沖縄を訪れ、泡盛とマデイラワインを楽しんだという記録が残っており、このプロジェクトはその伝統に敬意を表しています。
本製品は2023年冬に、数量限定での販売を予定しており、詳細情報および製品の発売日に関する最新情報は、shimmer onlineの公式ウェブサイトおよびSNSアカウントで随時発表いたします。
shimmer online 公式ウェブサイト： https://shimmer.okinawa/
公式X(旧Twitter) ： https://twitter.com/shimmer_okinawa
Instagram ： https://www.instagram.com/shimmer.okinawa/
170年の時を経たマデイラワインと泡盛の再会。マデイラワインカスクフィニッシュ泡盛を発売
■マデイラワインについて
マデイラワインについて
マデイラワインはポルトガルのマデイラ諸島で製造されるワインで、ブドウ果汁を発酵中、もしくは発酵させた後、酒精強化を行い、熱を加えながら熟成を行うという独自の製法と風味で世界的に評価されています。マデイラワインはその独特な製法から100年以上の長期保存に耐えることができ、その複雑で深い風味が多くの愛好家に愛されるものとなっております。また、焼酎・泡盛業界において近年カスクフィニッシュの技法が取り入れられつつありますが、その多くはシェリー樽やバーボン樽などであり、マデイラワイン樽を利用したカスクフィニッシュ泡盛(焼酎)は業界初となります。
■泡盛とマデイラワインの歴史的な関係
アメリカ艦隊、ペリー提督率いる黒船は、浦賀に訪れる前に当時の琉球に立ち寄り、物資を補給しました。『ペルリ提督琉球訪問記(訳：神田 精輝)』によれば、当時のアメリカ艦隊は琉球王朝の役人と亜米利加のウイスキー、マデイラ酒、シェリー酒などで宴会を開いたことが記録されています。沖縄がまだ“琉球王朝”だった時代に出会ったマデイラワインと泡盛が、約170年ぶりに邂逅し、現代の技術で造り上げられた製品が、この『shimmer#15 千年の響16年 MadeiraWine Cask Finish』です。
通常、10年の古酒で製造される『千年の響』が、今回は特別に16年の古酒を使用して製造され、そのラグジュアリーな味わいを一層高めています。この稀少な『shimmer#15 千年の響16年 MadeiraWine Cask Finish』は、歴史と伝統を結ぶ特別な一本として、革新的な泡盛になるでしょう。
■shimmerについて
shimmerは2023年に開始された実験的・挑戦的な泡盛を製造し、泡盛の可能性の拡大やメーカーの挑戦の後押しすることを目的として各泡盛メーカーとのコラボを行うファントムディスティラリー(施設を持たない蒸溜所)です。泡盛市場は2004年のピークから右肩下がりを続けており、そんな中、多くの酒造所では単体で実験的・挑戦的な泡盛を造ることに対して、人的リソースや生産コスト、在庫リスクなどのハードルがあります。shimmerは、泡盛の多様性や品質の向上を図るためには、数多くの実験的・挑戦的な製品を開発し、市場を開拓する必要があると考え、そのプラットフォームとして、全て数量限定、1回限りの販売というテーマで、“shimmer”を立ち上げました。「shimmer(シマー)」は沖縄の方言で泡盛を指し、また、英語で「shimmer＝煌めき」という意味を持つことから、泡盛の輝かしい発展を願う意味が込められています。shimmerで発売された泡盛は世界3大酒類コンペティションに数えられるサンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティションやアジア最大の酒類コンペティションである東京ウイスキー・アンド・スピリッツ・コンペティションでも最高金賞、金賞を受賞するなど、国内外で広く評価されています。
■会社情報
南島酒販株式会社
所在地 ：沖縄県西原町兼久277
代表取締役社長：大岩 健太郎
有限会社今帰仁酒造
所在地 ：沖縄県国頭郡今帰仁村仲宗根500
代表取締役社長：大城 洋介