本校は約88万坪の広大な敷地を所有しており、キャンパス内にブルーベリー畑があります。しかし2021年度からキャンパス内にあるゴルフ場の再整備が検討され、このブルーベリー畑は駐車場にする計画でした。その事を知った本校生徒5名(当時中学2年生)が大きく成長したブルーベリー畑を潰してしまうのはもったいないと考え、潰さないで欲しいと学校に訴え、自分たちで維持管理するという約束で畑の管理を学校から任せられました。この活動は学校が推奨するProject活動に指定され、探究活動奨学金第1号のグループとなりました。
生徒達はブルーベリー畑を自ら維持管理する中、この活動がSDGs目標12「つくる責任、つかう責任」の中にある「2030年までに、人びとがあらゆる場所で、持続可能な開発や、自然と調和したくらし方に関する情報と意識を持つようにする。」への貢献になると考えるようになりました。
収穫したブルーベリーを使って商品開発をし、販売すること、それらの活動の情報を発信することを通して、瑞浪市という地域の中でSDGsの実践に取り組みました。
最初は試作を重ねたブルーベリージャムの販売を考えましたが、販売できる製品として加工するための設備を整えるのに膨大なコストがかかることがわかり断念。次に生ブルーベリーを麗澤瑞浪ゴルフ俱楽部や瑞浪市内のカフェの協力を得て販売をしました。しかし生ブルーベリー販売は期間が限られ、品質管理の課題もあり、冷凍ブルーベリーの活用を検討するようになりました。その第一歩として瑞浪市内のパン屋Pantryさんにご協力いただき、ブルーベリーのパン(ブリオッシュ)の販売に至りました。現在は土岐市内のパウンドケーキ屋さんとのコラボレーションの話も出ています。
机上では学べないことをブルーベリー畑の維持管理、生産、加工、流通・販売を通じて体験的に学び、SDGsの実践にまで至りました。2024年6月に開催予定の文化祭で今までの活動をまとめた展示を行い、SDGs目標達成に向けたアクションにしていきます。